現在、私は場所・時間帯・機種にあわせて、3つのSIMを機種毎に運用していますが、当然ながらに不便なのがスマホ複数台を利用してのSIMの切替。電波が混み合い、身動きのとりにくい通勤電車のなかなど、より快適なSIMを切り替えたいものの、すぐにスマホが取り出せずに切り替えられないこともしばしば。
複数のSIMを運用するという自ら招いた不便さなのですが、その不便さを解消すべく購入したのがDSDS(デュアルSIM デュアルスタンバイ)対応の格安スマホ「goo g07」です。今回はこのg07でのDSDSの使い勝手の簡易レポートです。
現在のSIMの運用状況
参考までに、冒頭に記載した「場所・時間帯・機種にあわせた3つのSIM」での運用状況です。ちなみに、3つとも格安SIMであり、合計月額料金は4,000円台となり大手キャリアの1回線分よりも安価なものです。
- 通話・通信のメインは楽天モバイル。ただし、朝夕の都内ラッシュ時のデータ通信はやや混み合い、山手線内の平日昼休みは繋がりにくい状況。
- この朝夕のラッシュ時・平日昼休みには、繋がりやすいFreetelにて接続。特に平日昼休みのFreetelは、楽天モバイルと同じドコモ回線であるものの、かなり快適。
- サブ機として使用しているiPhone6は、mineo(マイネオ)のau回線を使用。いちいちテザリングで接続するのは面倒なため、3GBにて月額900円で運用できるmineoを使用。
参考 楽天モバイル、Y!mobileからMNP後1年間の通信速度等の再レビュー
参考 mineo au回線、iPhone7発売に伴い値崩れした中古iPhoneとの組み合わせが更に魅力的に
DSDSの設定、レスポンス・使い勝手
DSDSとは何ぞやについては他サイトに譲り、ここでは設定・レスポンス他の使い勝手の簡易レポートです。
設定・使い勝手について、全般的にはSIMが2つになったのみで、他のDSDS対応スマホも同様化と思いますが、デフォルトのアプリでの簡単切替で、切替時に最大1分程度の時間を要するものの、シングルSIMと全く違和感なく使用できます。
▼goo g07のSIMトレイに、楽天モバイル(左)、Freetel(右)のSIMをセット。
▼FreetelのSIMは、Win 10スマホ(Freetel KATANA02)にてマイクロSIMを使用していたのですが、ナノSIMに変更しました。

goo g07での設定
プレインストールアプリ「SIM管理」にて、タッチ数回で完了の簡単設定です。
記載する必要もないほどの簡単設定ですが、以下となります。
- SIM1・SIM2毎に、使用しているSIMのサービス名を選択。ちなみに楽天モバイルは「1006以降」と「1005以前」の2種類があったのですが、違いがよくわからず、「1006以降」で不具合なく使用できています。
- 「サービス名を選択」のサービス一覧には、私が知る範囲では(むしろ、知らないサービスが多数あり)一覧にないサービスはないように思えます。
- データについては、どちらか一方のみの選択となりますが、音声・データ毎に使用するSIMを選択。
▼「設定」の「SIMカード」にて、モバイルデータ・通話・SMSメーセージの「優先SIM」を選択。
▼参考情報ですが、「モバイルネットワーク設定」にて、RAKUTEN、FREETEL双方のタブがあるのがわかります。
▼データ使用量もSIM毎に確認できます。
▼アンテナが2本あり、左側のアンテナの上にのみ、小さく4Gとありますが、これでデータ回線は一方のみ機能していることがわかります。データ回線に使用するSIMを切り替えると、小さな4Gマークが右のアンテナの上に表示されます。
DSDS、データ回線切替の使い勝手
私の最大にして唯一の関心であったデータ回線の切替の使い勝手についてです。
一言で表すと、切替に要する時間は1分以内となり快適です。欲を言えば、瞬時に切り替わるとうれしいのですが、Wifiの切替でさえも瞬時ではないため、そこまでは望めない。概ねWifiの接続先の変更に要するのとほぼ同等の時間、もしくはWifi切替よりも快適・短時間で完了と思っていただいていいです。
なお、現在のところ、同時待ち受けになった影響によるバッテリー消費の悪化はありません。
▼goo g07のプレインアプリでは、以下画像の「データ」にあるスイッチアイコンを切り替えるのみです。
切替は概ね1分以内で終わるのですが、アンテナをみていると以下の過程となっています。
データの切替を行うと、
- 双方のSIMの通話・通信の電波強度が数秒間(10秒未満)ゼロに。
- まずは通話のアンテナが復帰。この間、10秒程度。
- 通話が復帰後に、通信のアンテナが復帰。
まとめ
DSDSの設定を行い運用を開始しましたが、想像以上に設定は簡単・SIMの切替も短時間で完了するものでした。やはり、何よりうれしいのはスマホ2台持ちから解放されたこと。DSDS対応スマホに切り替えて大正解でした。
データ通信の快適使用が目的なら、最初から平日昼休みも快適なFreetelを通話・通信のメイン回線にしておけばよかったとの話かもしれませんが、MNPするのも面倒ですし、何よりもDSDSを試したかったとの事情もあったりします。
▽DSDS対応のSIMフリースマホの売れ筋
▽g07のレビューです。


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